ふじこの不器用な生き様

土曜日。
早朝4時ごろ目が覚めて、熊が帰ってきてないことに気付く。

金曜日は会社の送別会で、熊は4月から異動の為、一応主役扱い。
終電逃しは免れないだろうと予想はしつつ、朝、「飲みすぎないようにね」とだけ言って見送る。

そして洗濯機を回して顔洗って茶碗洗って、ふと居間の床を見たら、熊が携帯を充電したまま忘れていってた。。←20分くらい経過。
まー・・・終電逃しても、翌日は実家に行くことになってるし、朝から運転が控えてるんだから、タクシーでちゃんと帰ってくるだろうし、こちらから連絡することも特に無いかな？と、それでも一抹の不安もありながらも、どうにもできないので放っといた。

で、この有り様。

実家行きが無ければ単なる呆れで終わったけど、私を実家に連れて行くってそんな軽い扱いだったのか？と思うと怒りしか湧いてこない。

7時までに帰って来なかったら、熊の携帯からまだ見ぬお兄さんに電話して、
「熊さんが携帯忘れたまま会社の飲み会でこの時間になってもまだ帰ってきていません。事故か何かあったら連絡はそちらに行くはずなので、何かあったら熊さんの携帯は私の手元にあるので、ここに電話を下さい」って言ってやろう！！
って準備をしておいた。

イライライライライライライライライライライラ

6時半過ぎ、熊ご帰宅。

開口一番、「ずいぶん悠長なご帰宅ですね」と嫌味をぶつけたら、熊の言い訳開始。
「すみません・・・・・携帯を忘れたから今日は帰らないとって言ったんだけど、主役だからどうしてもって言われてそのまま終電逃したから、始発まで24時間居酒屋でみんなで寝てた」

ここから私の声は相当ドスが利いてます(-_-;)

「私はそれをどう信用すればいいの？」
「え・・・それは・・・・・電話するしかないよ・・・」
「携帯忘れて私に連絡できないんだから、ちゃんと考えて帰ってくるのが筋じゃないの？7時までに帰って来なかったらお兄さんに電話するつもりだったから。お兄さんの番号確認しとこうと思ってあなたの携帯見たから。」

二日酔いと睡眠不足でウツロ〜な熊に、容赦なく怒りをぶつける私。

「私を実家に連れて行くって、そんな軽いもんだったの！？」
「・・・そんなことない」

一旦会話が途切れ、熊は風呂に入って、私は出発準備。
8時半に出ることにしていたので、8時半に私は準備万端で熊に視線を向けると、熊はソファーで眠そうにグダーとしながら出た言葉

「9時にしようか・・・」

イラっ

「8時半に出るんじゃなかったの！？」
「いや・・・9時でも余裕だよ・・・・」
「・・・・」←冷たい視線を送るふじこ。
「・・・・もー・・・・・わかったよ・・・もう出ようか？」と渋々起き上がる熊。

ブチっ

完全にキレた私は自室に行って襖をピシャーン！と閉めて籠る。
そして何をするかって、とった行動が、キャリーケースに服を詰めてる自分だった。
もう無理。
付き合ってられない。
実家戻る。

ある程度まとめて、明日朝一番で出て行こう！と決意を固めて気分も落ち着いた時、9時になったらしく熊が襖を叩いて入って来た。
「9時だからそろそろ・・・・」
目線も合わせずコートを持って、
「今日は我慢するけど、明日出て行くから。」

そこで初めて床に置いてあるキャリーケースの服の山を見た熊
「え・・・・もう戻って来ないの？」
「は？」
「もう戻って来ないの？戻ってくる？」
「私が戻ってくるか来ないかしか気にならないの？」
「だって・・・今日実家に行くのはそういう話をするためだから・・・戻って来ないんだったら今日行っても・・・」

深いため息と一緒に涙が出てくるふじこさん。←情けないからです。

「俺が悪かったです。ごめんなさい。出て行かないで（＞＜）」
「携帯忘れて連絡できないのに、どれだけ心配したと思ってるの！？」

涙が止まらない私に、

「時間的には9時までに帰ってくれば大丈夫だと思って・・・」

また余計なセリフ吐きやがるなこのクソ男。

「そういう問題じゃないでしょう！？」って言った瞬間に、わたくし本気泣きに入りました(T_T)・・・気合い入れた化粧がー・・・・・（泣）


一通り泣きたおして、若干スッキリしてもうどうでもよくなってきて、「はぁ・・・もういいよ・・・」と呟いて、持って行く予定のなかった化粧品を入れ（笑）車の中で化粧直し。
それでもまだ翌日出て行く可能性は残っていて、実家訪問での話の内容によっては、くらいの気持ちでとりあえず実家へ向かう。